2010年06月01日

<口蹄疫>せめて最高の餌を 処分前に「我が子への愛」「感染防止」交錯(毎日新聞)

 「わが子を死なせる思い」−−。宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題で、感染発生地から半径10キロ以内の移動制限区域の牛と豚計約14万5000頭に対するワクチン接種が25日、ほぼ終了した。感染拡大を遅らせ、ウイルスを封じ込めるのが目的だが、全頭殺処分が前提。苦渋のうちに接種を受け入れた畜産農家らには、癒やしがたい喪失感と、まん延阻止への切なる願いが交錯した。

 「感染を食い止めるためには悔しいが、同意せんといかんかった」。宮崎市内の搬出制限区域にある牛舎で約1500頭を飼う尾崎宗春さん(50)は北に約10キロ離れた別の牛舎で飼育する繁殖牛43頭がワクチン接種対象になり、目を赤くしてつらい胸の内を訴えた。

 高校卒業後、米国の牧場などで研修し、24歳で家業の畜産を継いだ。米国の大規模牧場を目の当たりにし「日本では量より質で勝負しなければ」と決意。よい子牛を産む母牛の育成に打ち込み、繁殖から肥育までの一貫経営を展開。26年間かけて作り上げた血統はブランド牛「尾崎牛」として全国に知られるようになった。

 今回の口蹄疫で19日に移動制限区域内の全頭処分が決定。24日、自分の3人の娘と同じ名前「なな」「ゆう」「さいこ」と命名し、手塩にかけて育てた牛たちへのワクチン接種を見守った。獣医師による接種の際、暴れないように涙をこらえて牛の頭を押さえた。

 いつ、殺処分されるのかは知らされていない。だが、毎朝夕、これまで通り値段の高い牧草を与えに牛舎に通う。「苦しい中、もったいない出費かもしれないが、最後まで一番いい餌を食べさせてやりたいのが『牛飼い』の思い」

 一方、川南町の移動制限区域で約900頭を飼育する養豚農家、甲斐利明さん(50)も25日朝、いつも通りバケツいっぱいの飼料を豚舎に運んで食べさせた。「豚が腹をすかせて泣くのがうるさいのではなく、かわいそうでしょうがない」。24日にワクチン接種を受けたが、殺処分の日まで餌をやり続けるという。

 「これまで豚に食わせてもらってきた。元気なうちはなるべく長く生きながらえさせてやりたい。でも先月から無収入で家族の生活も苦しい」

 長男と長女は県外の大学に通い、父親は病気で入院中。月20万円の飼料代を何カ月も負担し続ける余裕はない。「貯金を取り崩して何とかしのいでいるが、6月いっぱいが限界」。疲れ果てた声で話した。【中尾祐児、川上珠実】

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posted by ハルヤマ ヒデキ at 14:59| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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