2010年06月07日

【近ごろ都に流行るもの】トマトラーメン 健康志向追い風 赤い定番(産経新聞)

 みそのまろやかなコクとトマトの酸味の重奏が、太い麺(めん)にからみつく。ラーメン激戦地、東京・新宿小滝橋通りに平成21年に出店した「味噌屋八郎商店」で、意表をつく「トマト味噌らーめん」(880円)に出会った。味の大冒険!?と思いきや、たった12席の店で「1日平均80杯出る。一番人気と言っていい」(同店)堂々の名物なのであった。調べてみれば、我らの国民食ラーメンとトマトの融合が多彩に進化しているようで−。

                   ◇

 「ラーメン店をトマトラーメン専門店に変更したら、1割だった女性客が4割にまで増えました」とは、「太陽のトマト麺」を展開するイートアンドのラーメン営業本部長、福田龍也執行役員(39)。18年の1号店オープンから東京を中心に現在は17店舗に。年商も11億円に拡大した。年内にさらに3店の出店を計画している。

 9割が女性客。休日ともなれば1日約350人が利用する新宿ミロードの店をのぞくと、学生やOL風の女性が赤いラーメンをズズッ〜。「一杯当たり3個分の完熟有機トマトが入っておりビタミンAやC、抗酸化作用のあるリコピンが取れる。女性は食べ物に言い訳を求める傾向があり、『ラーメンだけど健康美容にいい↓食べてよい』とのイメージで支持された。カロリーはウチの通常の塩ラーメンより少し高めの661キロカロリーなんですけどね」と福田さん。

 高齢社会を視野に「健康的でロハスなラーメン」を商品化しようと、野菜とのマッチングを試作するなか「鶏パイタンスープにトマトが絶妙に合った」。豆乳を練り込み卵白でつないだツルツルの特製細麺に鶏チャーシュー。チーズやアサリ、ナスなどの具が好相性なのはいうまでもなし。

 一方、東京・市ケ谷の「黄金の塩らぁ麺 ドゥエイタリアン」はイタリア料理歴25年の石塚和生さん(49)がオーナーシェフをつとめるラーメン店である。「冷製イタリア麺 赤」(1200円)を頼むと、トマトがビッシリの丼が出てきた。なめらかでコシのある麺を一口すすると、やさしい小麦の風味にフレッシュなトマトの甘さが口いっぱいに広がった。

 「生のミニトマトとフルーツトマトにイタリア産の缶詰のトマトを合わせてます。麺の香りがトマトの酸味に負けないように気を使いますね。調味料はラーメンの塩だれと少しの柿酢だけ。これがぼくのトマトラーメンの完成型」と石塚さんは胸を張った。素材の持ち味を引き出すためシンプルを極めている。「あちこちの店でトマトラーメンが増えたけど、チーズやバジルを乗っけてイタリア風とか…なんか違う。トマトがかわいそうだなって思ったんだよ」

 経営していたイタリア料理店が倒産し、再起を図って出演した「ガチンコ!」(TBS系)のラーメン修行企画が転機となった石塚さん。トマト以外にも生ハムやフォアグラなどの意外な素材でラーメンの新境地を開拓している。

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 担々麺専門店「蒼龍唐玉堂(そうりゅうとうぎょくどう)」では、まるまる一個がゴロンと載った「赤トマト担々麺」(980円)がインパクト大。「15年に目黒店と六本木店で商品化。当時雑誌に『元祖トマトラーメン』と紹介された」とは、展開する際コーポレーション。紅虎餃子房(べにとらぎょうざぼう)など中華系飲食店170店以上を経営する同社では、さまざまな中華業態でトマト担々麺を提供中。最近はトマト餃子も評判とか。

 健康志向によるトマトブームも追い風。今後キワモノで終わるか定番化するのか!? 気になる。(重松明子)

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posted by ハルヤマ ヒデキ at 14:41| Comment(12) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月01日

<口蹄疫>せめて最高の餌を 処分前に「我が子への愛」「感染防止」交錯(毎日新聞)

 「わが子を死なせる思い」−−。宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題で、感染発生地から半径10キロ以内の移動制限区域の牛と豚計約14万5000頭に対するワクチン接種が25日、ほぼ終了した。感染拡大を遅らせ、ウイルスを封じ込めるのが目的だが、全頭殺処分が前提。苦渋のうちに接種を受け入れた畜産農家らには、癒やしがたい喪失感と、まん延阻止への切なる願いが交錯した。

 「感染を食い止めるためには悔しいが、同意せんといかんかった」。宮崎市内の搬出制限区域にある牛舎で約1500頭を飼う尾崎宗春さん(50)は北に約10キロ離れた別の牛舎で飼育する繁殖牛43頭がワクチン接種対象になり、目を赤くしてつらい胸の内を訴えた。

 高校卒業後、米国の牧場などで研修し、24歳で家業の畜産を継いだ。米国の大規模牧場を目の当たりにし「日本では量より質で勝負しなければ」と決意。よい子牛を産む母牛の育成に打ち込み、繁殖から肥育までの一貫経営を展開。26年間かけて作り上げた血統はブランド牛「尾崎牛」として全国に知られるようになった。

 今回の口蹄疫で19日に移動制限区域内の全頭処分が決定。24日、自分の3人の娘と同じ名前「なな」「ゆう」「さいこ」と命名し、手塩にかけて育てた牛たちへのワクチン接種を見守った。獣医師による接種の際、暴れないように涙をこらえて牛の頭を押さえた。

 いつ、殺処分されるのかは知らされていない。だが、毎朝夕、これまで通り値段の高い牧草を与えに牛舎に通う。「苦しい中、もったいない出費かもしれないが、最後まで一番いい餌を食べさせてやりたいのが『牛飼い』の思い」

 一方、川南町の移動制限区域で約900頭を飼育する養豚農家、甲斐利明さん(50)も25日朝、いつも通りバケツいっぱいの飼料を豚舎に運んで食べさせた。「豚が腹をすかせて泣くのがうるさいのではなく、かわいそうでしょうがない」。24日にワクチン接種を受けたが、殺処分の日まで餌をやり続けるという。

 「これまで豚に食わせてもらってきた。元気なうちはなるべく長く生きながらえさせてやりたい。でも先月から無収入で家族の生活も苦しい」

 長男と長女は県外の大学に通い、父親は病気で入院中。月20万円の飼料代を何カ月も負担し続ける余裕はない。「貯金を取り崩して何とかしのいでいるが、6月いっぱいが限界」。疲れ果てた声で話した。【中尾祐児、川上珠実】

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posted by ハルヤマ ヒデキ at 14:59| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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